こんばんは。
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今夜は、「余裕」というものについて考えていました。
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橋や建物を設計するとき、必要な強度ぎりぎりには造らないそうです。
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想定外の荷重や強風、経年劣化まで考えて、あらかじめ余裕を持たせる。
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工学では、こうした考え方を「安全率」と呼びます。
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考えてみれば、少し不思議です。
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数学的に最も無駄がないのは、必要なものを必要な分だけ用意すること。
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けれど現実の世界では、その“無駄のなさ”が、かえって脆さになることがあります。
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経営も同じなのかもしれません。
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人員を限界まで効率化する。
予定を隙間なく詰める。
資金を最大限まで働かせる。
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数字の上では美しくても、ひとつ想定外のことが起きれば、途端に全体が苦しくなる。
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だから優れた設計には、少しだけ「遊び」がある。
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茶室にも、庭園にも、上質な会話にも、どこか余白があります。
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一見すると何も生み出していないその空間が、実は全体を壊れにくく、美しくしている。
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効率と強さは、必ずしも同じではないのですね。
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予定にも、人間関係にも、心にも。
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ほんの少し余裕を残しておく。
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100点まで使い切らず、80点くらいで美しく回せる人のほうが、長い時間で見ると案外強いのかもしれません。
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余裕とは、余ったものではなく、
想定外を受け止めるために残しておくもの。
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そう考えると、「余裕のある人」という言葉が、少し違って見えてきますね。
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皆様素敵な夜をお過ごしください。
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