2026.06.11 03:00
F様「今年70歳になる勇者です」勇者様って元気な方多いわよね?
子供の頃、母親が叱る時の口癖が
「お釈迦様に代わって怒るよ」だった
母親の親、つまり私からしたら祖母も
「お釈迦様に代わって怒るよ」
だったので、代々受け継がれてきたのであろう
歳の離れた私の姉も自身の子供に対して
「誠に僭越ではございますが、お釈迦様に代わって叱らせていただきます」
と、丁寧な叱り口調に変えて叱っていた
ここまで来ると殆どフザケているのだが
私たち兄弟は(私は4人兄弟です)フザケてナンボで育っているので、いや、
フザケる事が本望なのでフザケ倒していた
「お釈迦様の代理を務めさせていただき、叱ります」
「お釈迦様の支援により本日叱ることが出来ました」
など、色々なバリエーションでお届けしていた
私は直接誰かを相手にこの言葉を投げかけた事はなかった
だが
ついにその日はきた
あれは桜が満開の季節
岩手県の有名な北上展勝地へ桜を見に行ったのだ
いつまでも少し上を見上げていたい程の桜吹雪で、強く風が吹いても桜と遊んでいるような気持ちになっていた
そして平日でもとても混み合っていた
写真を撮るのに夢中になってる人も多くいたので
歩きづらかった
その中でコスプレを着て桜と一緒に写真を撮っている人々もまぁまぁいたのだが、“映え”るのであろう
その人達を横目に通り過ぎようとした時
声をかけられた
「すみません、撮ってくれませんか?」
振り返ると、そこには天使の格好をした
おじさんがいた
大きな白い両羽を付けた、頭に輪っかもあり、くりっくりの天然パーマみたいなウィッグを付けた天使のおじさんがいた
天使なのにヒゲが生えていたおじさんがいた
私「いいですよ」
私は即答で了承した
天使おじさんからカメラを受け取り、ポジションを決めて、まず1枚撮ってみた
そして天使おじさんに確認する
私「こんな感じでいいですか?」
天使おじ「もっとここはこうで…こんな感じで…光がこうで桜が…」
うるさいのだ
細かいのだ
たが、了承したのならやる切るしかない
もう一度撮り始める私
そして再度、天使おじさんに確認する
天使おじ「ん〜桜と私の一体感を意識してほしいです」
うるさいのだ
ずっとうるさいのだ
この後も2回程、こんな様なやり取りをした
流石に私はイラついていた
頼まれた側がこんなにうるさく注文されることが果たしてあるのだろうか?
心にイラつきを仕舞い、また撮り始める
そして何度目かの確認をした
天使おじ「ん〜これじゃあ私が天使っぽく見えないなぁ」
私「お釈迦様に代わって殴るぞ」
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