2026.08.18 08:20
外れること
おはようございます☀️
昨日、FRIED DRAGON FISHという1993年制作の短いドラマ作品を観ました観賞用の熱帯魚を揚げて食べるところがシュールでしたフィッシュフライバーガーって、そう言えば何の魚なのでしょうね…まさか熱帯魚ではないとは思いますが、お鍋にするタラとも違う気がします
あと、この時代の創作物に出てくるコンピューターは万能過ぎてちょっとおかしいです笑
本日15:00〜23:0021日(土) 15:00〜24:0022日(日) 13:00〜23:00出勤しますお時間があればぜひ( ´﹀` )
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今回は朝倉かすみ「けんぐゎい」です2026年上半期の直木賞受賞作です
物語の舞台は江戸時代、主人公のふゆは貧しい長屋に生まれ育ちます彼女は幼い時に罹った天然痘のせいで全身に発疹の痕が残っていましたが、生来の賢さを見出されて手習い所の手伝いとして働き始めますしかし、その主人から「けんぐゎい(=圏外」に生きる者として蔑まれ、酷い虐待を受けるようになります心身ともに傷ついたふゆはある女性の産科医と出会って自らもその道へ進むことを決意し、自分と同じく世間の「けんぐゎい」に追い出された女性たちの居場所づくりに奔走するのですが…
江戸時代に生きる女性たちの物語ですが、描かれるのは"リプロダクティブヘルス/ライツ"に関わる問題で、現代的な小説だなと思いました話のあらすじを読んだ時はいかにも令和っぽいなと感じて、ちょっと冷めた目ではあったのですが…でも読み始めると、独特な言葉選びと文体には若干食傷気味になりながらも、文章から発せられるエネルギーに引き込まれてしまいましたふゆが自分の心と身体は自分のものであることを自覚してそれに関する自己決定権に気づき、自分の人生を獲得してゆく様は力強くて良かったです
「我が身に起こるのは、みいんな、この手で選み取ったものなのよ」勤め先の手習い所の主人の許嫁、ほのがふゆに向けた言葉ですほのは美しく、裕福な商家の娘として育ちましたふゆが恵まれない境遇に生まれたことを、まるでふゆ自身が引いた籤の結果であると指摘したようなこの言葉はすごく今日的だなと思います
どれだけ文明的な社会になっても未だに見た目の美しさは人生の重要事項だし、どんなに人権が啓蒙されても差別や暴力はなくなりませんでも、たまたま引いた籤、現代的に言えばガチャが「けんぐゎい」にカテゴライズされてしまう結果だったとしても、それを自己責任で切り捨てるのはいかがなものかと思うのです…
「外れ」を引いたことによる苦しみを運命と呼ぶのではなく、それにどう対峙するかが運命であり、それに対峙する勇気を持てる社会であって欲しいなと思います