こんばんは?樹里です。残暑のかわりに梅雨がやってきたようなお天気が続いていますね。
今日は、一世を風靡したあの名作『国◯』を映画配信サイトで再視聴しまして、ますます歌舞伎への興味が高まってしまい…?
まだ劇場へ足を運べてはいない中、ふと、昔読んだ団◯六の『美少年』という小説を思い出したのです。こちらも歌舞伎の世界を背景にした物語で、無性に懐かしくなって久々にページを開きました?
再読すると新たな発見があって楽しい。同じ物語であるはずなのに、以前とはまるで違うところに心惹かれます。
今回心に切ない余韻を残したのは、「菊雄」という登場人物の "性癖" についてです。
菊雄はひょんな事から「私」という主人公の男に夢中になり、献身的に愛します。「私」はというと、そんな菊雄を愛しはしないけれども、彼からもたらされる物質的、あるいは精神的な快楽はありがたく享受する。色々と紆余曲折はありますが、最後には手酷く菊雄を捨てます。
読了後、こんなことを苦く思いました。私が「私」だったら、もっと菊雄を幸せにしてあげるのに───と。
けれどおそらく、もし「私」が菊雄の献身に応え、優しく愛してくれるような男だったなら、菊雄は「私」を鼻にも引っ掛けなかったでしょう。
決して自分には靡かない、つれない人。懸命に愛しても応えてくれない人だからこそ、どうしようもなく惹かれてしまう。
菊雄はそんな難儀な性分の人だったのではないか…と思うのです。
実際「私」が菊雄の晴れ舞台にやってきて、痴話喧嘩のすえ別れを突き付けた際も、「清姫になって何処までもあなたを追いかけてやる」と、夜叉の形相で「私」に迫っています。
世の中には、相思相愛の相手と甘い蜜月に浸りたい人もいれば、片恋に懊悩する苦い恋に耽溺してしまう人もいる。
これはある種の性癖なのだと思います。
性の嗜好だけではなく、「こういう人にめっぽう弱い」「こんな関係に惹かれてしまう」…これらは、理屈では矯正しにくい心の癖まで含んでいる。
だからこそ恋は面白いのかもしれません。
久しぶりに読んだ団◯六の『美少年』。今回は、儚く散った菊雄のままならない恋に想いを馳せることになりました。それでもその恋すらひとつの芝居のようで美しかった。
そして…ますます歌舞伎を観に行きたくなっています。年内にはひとつくらい劇場へ。欲望は尽きません???
?information?
ご案内できるお部屋に限りがあるため、お早めにお声掛けいただけますと嬉しいです???
?10月前半 ご案内可能なお時間?
10/2(金)9:0010/3(土)21:3010/6(火)9:00/11:30/14:0010/7(水)14:00/16:30/21:3010/9(金)19:00/21:3010/10(土)14:00/19:15/21:1510/12(月)9:00/11:30/14:00
13日から少し長めのお休みに入ります?前半にお逢いできましたら嬉しいです??
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樹里